読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

僕のセンテンススプリング

現在、職場から変人扱いを受けている。

きっかけは僕の仕事パソコンを同僚に貸したことにより、「癖」がばれてしまったからだ。

決して、デスクトップを卑猥な画像にした訳でも、起動音をストリートミュージックにした訳でもない。

単にキーボードの変換に、様々な短縮登録を施しているだけだ。 

 

例えば、

「お」で変換すると、
「お世話になっております。〇〇社の〇〇です。」と文章が出てくる。 毎回使うセンテンス。

「あ」で変換すると、
「ありがとうございます。また、機会がございましたら宜しくお願い致します。」
取り敢えず、末尾にいつも入れてるやつ。

 

「ま」で変換すると、
「誠に申し訳ありませんてした。次からはこのような事がないよう、注意致します。」
高使用頻度のやつ。僕は謝る機会がとにかく多い。ほぼ毎日使う。

 

「や」で変換すると、
「やっほー!今日もお疲れちゃん★」
これは同期のたけし君と息抜きでメールする時に使うやつだ。

 

「ほ」で変換すると、
「ホントにホントにホントにライオンだー♪近すぎちゃってどーうしよっ♪」
これは総務のおばちゃん、花子さんと昼休みに戯れる時に使うやつ。

 

と、これはまだまだ序の口だがこんな具合に様々な短縮登録をしている。

バレてから、僕なり時短術です、と言い訳するも理解を得られなかったようだ。

 

この一件について、部長に謝罪のメールを送るも、いつも癖で「ま」から始まる、誠に申し訳ないの短縮センテンスを使い、墓穴をスコップで掘ってしまった。

 

極めつけが、社長に「ほ」んとうに、申し訳ありませんでした、と送りたかったところを

「ホントにホントにホントにライオンだー♪近すぎちゃってどーうしよっ♪申し訳ありませんでした」と急いでいるあまりに、そのま送信してしまった。

 

こんな文章、謝るどころか完全に茶化している。センテンススプリングだ、馬鹿げている。墓穴をシャベルカーで掘ったようなものだ。

 

仕事は遅いのにメールの返信が異常に早いまっちゃんの異名をもっている僕のツギハギが、ついに外れてしまった。


メールの返信を早くする本当の理由は、タイムアタックを僕なりにしていたのだ。
朝、出社して30分はメールの返信に時間を費やす。これが苦痛で仕方なかったのだ。

 

どうでもいいメールや、とりあえずCCで送られてくるメールばかりだから、僕もとりあえず返信する。その為に短縮登録をしたのだ。

 

ベッキーちゃんもセンテンススプリングで相当痛い思いをしたが、僕も件の件で痛い思いをした。

新年度、春一番にセンテンス スプリング。